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▽道具の詳細
輪島塗による潤い豊かな塗りが楽しめる翁平棗です。甲赤から胴、畳付にかけて次第に黒へと変化する非常に繊細な塗りです。
平棗の大きな画面を活かして、大きく翁の面が金銀梨地を用いて贅沢に描かれており、素地の朱と合わせて非常に目出度い色の取り合せです。身と蓋は金で降り取られ、内は黒真塗、蓋裏には松笠が金蒔絵で描かれています。畳付に正春の彫銘があります。
翁は日本の古典芸能に演じられる演目であり、延命を願う吉祥の紋様です。年祝いや慶事の茶会に、また田楽などでも演じられるため、田植えや豊作を祝う季節の茶会にも喜ばれると思います。大変綺麗な状態です。特価品です。
▽作者について 坂本正治(号正春)。重要無形文化財輪島塗技術保存会蒔絵部会員。日本美術展、現代美術展などの受賞歴があり、作品は宮内庁に納められています。
▽道具寸法
径86mm×高63mm
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