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「尾道げんこつ茶会」リポート
げんこつ和尚を偲ぶお茶会
11月14日、げんこつ和尚として親しまれる物外不遷和尚を偲ぶお茶会が、尾道市、尾道市教育委員会、尾道商工会議所の後援のもと開催されました。尾道駅北口から「坂の町尾道」を味わいながら緩やかな小路を歩く事5分、石段の上に済法寺の山門が見えてきます。済法寺は江戸時代宝暦年間から天明年間に建立された曹洞宗のお寺で、尾道市の文化財に指定されています。

午前8時30分より法要が住職の近藤如生師によって厳粛に執り行われました。げんこつ和尚の御位牌の前には、今日のお茶会の主菓子と、お抹茶が天目茶碗で供えられました。

法要の後、済法寺の皆さまによる御詠歌が奉納されました。御詠歌は仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌とし、旋律に乗せて唱えるもので、平安時代より伝わる仏教的な伝統芸能と言われています。晩秋の朝の静かな境内に、鈴や鉦鼓の音が響きました。

11月という茶の節目にあるお茶会で、今回は炉と風炉、濃茶と薄茶が楽しめる席となりました。

濃茶席 炉
本堂東側は本席の濃茶席です。開炉に相応しいお道具の取り合せでした。また、大寄せではとても珍しい逆勝手のお点前も披露されるなど、趣向を凝らした席となりました。主菓子器は宗哲による「大フクベ喰籠」で、げんこつ和尚の豪快な人物像と重なりました。
おりべ薯蕷

薄茶席 風炉
本堂西側は風炉による薄茶席です。名残りを感じさせてくれる取り合せが楽しめる席となりました。お点前の最後には、全体に「げんこつ」を入れたような江戸時代の「ヘゴ薬缶(水次)」が登場!席中が「ワッ」と沸き立ちました。

菊の練切

展観席
本堂中央には、げんこつ和尚の遺品が展観されました。江戸の道具屋で見つけた碁盤を手付の為に入れた拳骨の跡は今でも残っています。また勤皇の志士としても知られ、御所の出入りを許された「粟田御用」の通行証、鎖がま、画賛や和歌懐紙などが古武道不遷流盛武館、尾道道場の方によって丁寧に解説されました。
げんこつの碁盤

点心席
庫裡では点心席が設けられました。
これまでに、げんこつ和尚の好物と伝えられる焙じ茶で似たご飯や江戸末頃の食べ物を再現する等、こだわりのある人気の点心席です。
今年は、色彩豊かな季節料理で、瀬戸内を表現した点心となりました。

季節の点心


お客様の声 (多くのお客様にご感想を頂きました。一部をご紹介致します)
「温かい一日となりましたね。ゆっくりと楽しめました。」 (尾道市)
「各お席の方(主催者)が皆さんとても親切にしてくれました。」 (福山市)
「今年はここまで上がってくる坂道が長く感じました」 (尾道市90歳女性)
「点心がとても美味しかったです」 (尾道市)
「寺宝の公開があるのがとても良かったです。普段あまり見れませんから…」 (尾道市)
「毎年楽しみに来ています。」(広島市・岡山市)

げんこつ茶会事務局より
お陰さまで第7回も大盛況の中に終了致しました。来年も皆さまに喜ばれるようなお茶会となるよう努力して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
                                  事務局長 (有)越中屋 檀上博厚


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