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▽道具の詳細
一辺約七寸の一閑張朱四方盆です。
一閑張独特の和紙と漆の質感が出ており、柔らかく温かみのある作風です。見込には松葉を口にくわえた鶴が二羽、黒で蒔絵され、とても目出度い光景が描かれています。
朱の色相は渋く落ち着いた感じで鶴の蒔絵と調和しており、干菓子の色彩を一層引き立ててくれると思います。
共箱はやや色褪せた状態ですが、干菓子器本体にアタリや擦り傷も無く綺麗な状態です。
▽作者について
京都漆芸の伝統を受け継ぐ塗師。
漆園(漆専堂)は、茶道具の塗師として著名で、各お家元の書付道具などが見られます。
▽道具寸法
一辺215mm×高30mm
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