▼道具の詳細 |
表千家十二世・惺斎宗左書付の赤絵写福ノ字鉢です。作者は永樂妙全。 茶道具として洗練された美しさと茶味に溢れた作風、扱いやすい大きさなど、とても優れた作品です。 その昔、呉州と呼ばれた港から積み出された器の一種で、呉須赤絵と呼ばれ親しまれた意匠です。 見込には「福」の一字、外周には花鳥紋が勢い良い筆致で描かれています。 懐石の預鉢や菓子鉢として、純白の釉薬と華やかな色絵、金箔が見事な作品です。 惺斎宗匠による書付には、十五ノ内とあり、お好み道具のような、特別な作品であることが感じられます。 高台内に妙全の陶印が捺され、共箱が添います。 |
▼作者について |
永樂妙全(1852-1927) 永樂得全の妻。名を悠(ゆう)、号を妙全。 得全没後、十四代を襲名し甥の正全と共に家業を継続した。幼少であった後の十六代即全を養育する。 惺斎好の道具を多く作り、優美な作品を残す。 |
▼寸法 |
口径168mm×高82mm |
▼価格 |
20万円[税込] |