▼道具の詳細 |
裏千家14世家元・淡々斎宗匠のお花押と箱書付のある鶴蒔絵黒平棗です。 よく研がれた黒蝋色塗の平棗の蓋甲に、今まさに地上へ舞い降りる鶴の姿が大きく描かれています。 鶴は羽の一枚までやや盛った金蒔絵で丁寧に、精巧に描かれており、腕のあたりには金を板状に切った截金を張り付けるなど、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれます。 素地も時代を経てしっとりと落ち着いた美しい光沢が出始めており、これぞ蒔絵の棗といった、古風な雰囲気です。内は銀溜塗で、蓋裏には淡々斎宗匠のお花押が朱書で入っています。銀溜塗の為、手に取った感触も心地良い重みがあり、特別な印象です。作者は京都の塗師・鈴木表朔です。状態も良く、大変お買い得です。 在庫1点のみ。ご覧の画像の現品をお送り致します。 優品です。 |
▼作者について |
鈴木表朔(1874-1943年) 京都に出て、蒔絵師鈴木長真の養子となり鈴木表朔を名乗る。後にキュウ漆に転じ二代木村表斎に師事した。独立後は漆芸家として高い評価を得て、伊勢神宮の神宝、また、御大礼に際して高御座、御帳台、万歳幡の塗を担当する。内務省御用となった。茶方の作家として一家を興した。 |
▼寸法 |
径82mm×高61mm |
▼価格 |
11万円 [税込] |