▼道具の詳細 |
国の無形文化財、寺西宗山作品。 本作は、入念な袋打ち(一枚の板を中空にして丸める技法)と大小粒粒の銀を、流し込み象嵌で露を表現した釜鐶です。袋打ちによる熱くなりにくい点も用の美となっています。 「露」は、三露(席入り前・中立ち前・退出前)の打ち水や掛物の風帯、茶杓の露など、茶席では清浄を意味するものです。 釜に預けた時も、銀の露が清々しく輝いて演出してくれると思います。作者の素晴らしい技術を掌に感じながら、炭点前を楽しんで下さい。共箱。 |
▼作者について |
寺西宗山 (1897 - 1997) 尾張の金工。「流し込み象嵌」「鑞付け透」と合わせて「鉄の袋打ち」技術によって国の無形文化財の保持者に指定された。「鉄の袋打ち」は赤熱した鉄を打ち延ばし、金鎚で打ちながら中空にして丸めていく 技法で、茶の湯釜の鐶や鉄瓶の持ち手などを制作。 |
▼寸法 |
直径83mm |
▼価格 |
35,000円[税込] |