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▽道具の詳細
備前焼窯元六姓の名門森家、陶山による水指です。備前の水指は水を清浄に保つという意味でも、古くから茶席の道具として愛されています。
端正な美しい姿で、備前の侘びた味わいと渋みのある窯変美が楽しめる良い水指です。釉景も素晴らしく、濃い褐色や灰色に窯変した部分など見所が豊富です。肩には自然灰を被って胡麻状になった所も昔ながらの備前焼を感じさせてくれます。
共蓋摘みは宝珠のような形で、南蛮風でもあります。畳付には窯印が見られます。しっかりと水に浸して畳に置けば、茶席をより一層清浄な雰囲気にしてくれるでしょう。
▽作者について
備前六姓森家直系、森竹山の三男。昭和１３年生まれ。高校卒業後より父竹山に学び、丹念な作陶を続ける。伊部に穴窯を築き古備前の再現に尽力し、平成１４年国の伝統工芸士に認定された。日本工芸会に於いても入選歴が多数あり、正会員でもある。
▽道具寸法
径１８５ｍｍ×高１９０ｍｍ（蓋含む）
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