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▽道具の詳細
大徳寺黄梅院の住職、小林太玄老師書付による茶杓です。竹はとても綺麗な白竹で、細めで姿が美しいことから良い調和があり、とても清潔感があります。
節上の中央に一筋の樋が入り、櫂先まで至っています。無地の白竹ゆえに、樋が際立って見えます。腰は背筋がよく伸びていて茶の湯の良い雰囲気を備えていると思います。
銘「無事」(ぶじ)
何事も起こらない事。元気でつつがない事。
臨済禅師の語録「臨済録」より。
「無事是貴人、ただ造作すること莫れ、ただ是平常なり」(無事である人が貴人であり、無造作でいなさい、常にありのままの自分でいなさい)という意味。
▽小林太玄老師について
昭和13年奉天生まれ。昭和36年花園大学卒業
相国僧堂に掛塔、大津暦堂老師に参禅する。昭和50年大徳寺塔頭黄梅院20世住職に就任する。
黄梅院は、毛利家・小早川家の菩提寺。
▽道具寸法
長176mm
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