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▽道具の詳細
土佐藩御庭焼で江戸時代多くの名品を焼いた尾戸焼の土居庄次作品です。尾戸焼は、御本を基調にした繊細で可憐な絵付けが特徴の上品な茶陶です。
尾戸焼らしいシンプルで美しい秋草ノ絵の茶碗です。ススキと萩が描かれ、他の道具との取り合わせを意識した控えめで良い茶碗です。ロクロのキレも良く、釉調もさっぱりとしていつも使いたくなるような道具です。高台脇に「尾戸」の陶印が捺されています。共箱、道具共に未使用に近い綺麗な状態です。
▽作者について 尾戸焼は、承応二年(1653)二代目藩主山内忠義が、大阪から陶工久野正伯を招いて尾戸に開窯したのに始まる。幕府への献上品として茶陶が焼かれ、以後代々製陶業を営む。本作は4代目(土居庄次氏)の作品で、優れた轆轤の技術が評価され黄綬褒状を賜わる。
▽道具寸法
径125mm×高82mm
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