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第29回松江城大茶会リポート
▽松江市と尾道市の姉妹都市提携の懸け橋
平成24年、松江市と尾道市との姉妹都市提携が行われました。尾道ー松江道の着工と、もうひとつの懸け橋になったのは、松江市東出雲で生まれ、尾道で力士の志を立てた陣幕久五郎翁の存在でした。久五郎翁を顕彰する茶会は、尾道の菩提寺である光明寺で毎年春に行われています。この活動が、尾道市の推薦となり、松江城大茶会の参加へと繋がって実現致しました。席主は、光明寺陣幕会速水流の皆様、茶の湯歳時記同好会の皆様です。


▽第一日目 光明寺陣幕会速水流
初日午前中から、松江城大茶会はじまって以来の濃茶席ということで沢山のお客様が席入りされました。床の掛物は光明寺の寺宝、陣幕久五郎手形と相撲の極意を詠んだ句「受けながら風の押す手を柳かな」が掛けられました。写真は、軸の説明をされる光明寺の御藤良基住職。

立礼卓は、様々なお点前が出来るよう考案された椅子式の点前卓です。千利休が小田原陣中で初めて用いた(考案された)と伝えられる板風炉と江戸時代初期の兜釜を中置にして、松江城を陣中に見立てた晩秋取り合せでした。結界は、松竹梅を材に用いた速水流家元宗樂宗匠の御好です。


▽二日間のお菓子
お菓子は、尾道菊寿堂製の練切。「花橘」は速水流の紋で、この日の為に誂えたお菓子です。出来たてを召しあがって頂く為に、初日分、二日目分を二回に分けて届けるなど、遠方での懸釜で工夫すべき点がとても多く、陣幕会役員の方には大変お世話になりました。お陰様で、「お茶お菓子共に美味しかったです」とお客様に大変喜んで頂けました。


▽第二日目 茶の湯歳時記同好会速水流
二日目は、茶の湯歳時記同好会の会員によって担当されました。初日終了後、道具も総入替して二日目に備えました。初日の席がTVで紹介されたそうで、初日以上に早朝から受付が混みあいました。この日は、松平不昧公に縁深い江戸時代の侘びた道具の取り合せが喜ばれました。

二日間とも席に入って頂いたお客様も多く、少しの時間の交流でしたが、松江の人々の茶の湯への深いご理解と、文化度の高さを感じました。この盛大な松江城大茶会がいつまでも続くように…と思いながら、二日間があっという間に過ぎて行きました。


最後になりましたが、松江城大茶会に際して様々なアドバイスやサポートを頂きました山陰中央新報社の担当者様、ご協力下さいました尾道市、光明寺様、尾道速水流の皆様、茶の湯歳時記同好会の皆様に心より御礼申し上げます。


お客様の声 (多くのお客様にご感想を頂きました。一部をご紹介致します)
「お菓子と濃茶が大変美味しかったです。」 (松江市)
「来年も是非来て下さい。楽しみにしています」 (松江市)
「また尾道にも伺いたいと思います。」 (松江市)
「毎年来ていますが今年も来て良かったです」 (岡山県)
「とても良い道具の取り合せでした」(松江市)


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