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▽道具の詳細
瀬戸の茶陶、加藤作助により織部末広向付です。
左奥、手前に緑釉がかけられており、見込には橋の欄干と草花紋が描かれています。素地は、布目なども見られ、質感も楽しめる向付です。
末広扇面形は、桃山織部にも見られる伝統的な意匠です。底は面取り、足が三つ付いています。とても味わいのある良い向付です。五客揃の共箱で、未使用に近い綺麗な状態です。
▽作者について 加藤作助家は、瀬戸の陶祖、加藤四郎左衛門景正から数えて二十六代目にあたる。
昭和7年京都高等工芸学校陶磁器科卒業後、瀬戸に帰り父祖の伝統を受け継ぎ、茶陶を造る。
▽道具寸法
幅135mm×105mm
高58mm
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